変数の使いかた
ログインしたユーザーの名前だとか、日替わり商品の価格だとか、Webページに表示するものの「一部」がコロコロ変わる部分を毎回書き換える、というのは非常に手間がかかります。
ページ全体はそのままで、一部だけ表記を変える場合に「変数」を使うと動的にその部分の表記を置き換えてくれるのでとても便利です。
変数とは
値を直書きする代わりに、一時的に値を入れておく箱のようなものです。
変数に格納された値(文字列 or 数値)はサーバーに一時的に記憶され、ページを閉じるなど必要がなくなるまで保持されます。
基本構文
$変数名 = 値;
変数は先頭に「 $ 」マークを付けた名前を宣言すると、次の行以降で使うことができます。
$fluit = 'りんご';
$num = 5;
echo $fluit . "は" . $num . "個あります。"
出力結果
りんごは5個あります。
これが明日はりんごがみかんになる、となれば $fluit の値を「みかん」にすればいい、という話で、「りんご」と表示されるところが 100 個あったとしても変数の値を 1 回書き換えれば 100 個のりんご表記がみかん表記に変わる。個数しかり。
変数の命名規則
変数には何でも名前を付けりゃいいってものでもなく、使えない文字や書き方があります。
$name // ○ … 半角アルファベットはOK
$user1 // ○ … 数字が入ってもOK
$user_1 // ○ … アンダースコアが使える
$1btc // × … 先頭に数字はダメ
$item-0 // × … ハイフンなどの特殊文字もダメ
ダメな変数名は無効になるので、エラー吐いたら直してね、というので使ってるうちに慣れていけばいいと思います。
$kakaku // △ … ローマ字表記はダサい
$price // ○ … 英語表記が望ましい
細かい話ですが変数名は目的や意味のわかる名前を付けます。
その際にローマ字表記が使えなくもないですが読みづらさに拍車をかけるので、せめて中学英語の範囲くらいまでは Google 翻訳とか使って頑張って英語にしましょう。
クソダサセンスでもいい、という場合はこの限りではありません。
値の型について
値には「数値型」と「文字列型」などの種類があります。
他にも型はありますが、まずこの 2 つの型を見ていきましょう。
数値型・文字列型
$num = 50; // 数値型 ( int型、integer )
$str = 'abc'; // 文字列型 ( str型、string )
文字列型はシングルクォート「 ' ' 」またはダブルクォート「 " " 」で値を囲みます。当然ながら数値型の変数どうしでは足し算や掛け算などの算術演算ができますが、文字列型で行うことはできません。
他にも型はいろいろあります。
float 型
$num = 0.5 // フロート型 ( float型 )
int 型は整数しか扱えません。小数の場合は浮動小数点数( floating point number )を扱うことから「フロート型」になります。
bool 型
$value = true // ブール型 ( bool型、boolean )
条件に合うときは「真 ( true ) 」、合わないときは「偽 ( false ) 」を返すとき、この返り値を真偽値と呼びます。
実際には変数に直接 true や false を代入するのではなく、条件式に入っている変数が条件にマッチしているかどうかで true か false が出力されます。